せんだい・宮城フィルムコミッション設立20周年を記念し、もう一度スクリーンで観たい当FCがロケ支援を行った宮城ロケ映画の一般投票を実施！フォーラム仙台にて投票上位4作品の特集上映を行います。
6月9日(金)～15日(木)
©2010「ゴールデンスランバー」製作委員会
仙台での凱旋パレード中、首相暗殺事件が発生。時を同じくして、宅配ドライバーの青柳（堺雅人）は、数年来の再会を果たした旧友・森田（吉岡秀隆）から恐るべきことを告げられる。あまりにも巨大な陰謀により首相暗殺犯に仕立てられた無実の男の大逃亡劇。
定禅寺通での首相の凱旋パレードシーンには1,000人を超えるエキストラが参加。
【2010/日本/東宝/139分】
監督：中村義洋
出演：堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり ほか
中村 義洋 監督
6月9日(金)
19時の回上映前
6月10日(土)
10時の回上映前
※登壇者および舞台挨拶の予定は、都合により予告なく急遽変更になる場合がございます。予めご了承ください。
©2021「護られなかった者たちへ」製作委員会
東日本大震災から10年目を迎えた仙台。全身を縛られ餓死させられる連続殺人が発生。出所したばかりの利根（佐藤健）が捜査線上に浮上し、刑事の笘篠（阿部寛）が追い詰めるが、事件の裏には衝撃の事実が隠されていた。
コロナ禍の2020年6月～7月に仙台はじめ県内各地で撮影。
【2021/日本/松竹/134分】
監督：瀬々敬久
出演：佐藤健、阿部寛、清原果耶、林遣都、永山瑛太、緒形直人、吉岡秀隆、倍賞美津子 ほか
瀬々 敬久 監督
6月11日(日)
10時の回上映後
13時15分の回上映後
※登壇者および舞台挨拶の予定は、都合により予告なく急遽変更になる場合がございます。予めご了承ください。
※登壇者および舞台挨拶の予定は、都合により予告なく急遽変更になる場合がございます。予めご了承ください。
6月16日(金)～22日(木)
©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
伊坂幸太郎原作の恋愛群像劇。街頭アンケートがきっかけで付き合い始めた佐藤（三浦春馬）と紗季（多部未華子）。10年後、佐藤は意を決して紗季にプロポーズするが…。2人を中心に、不器用だが愛すべき周囲の人々に訪れる出会いの連鎖を描き出す。
2018年4〜5月に仙台駅前ペデストリアンデッキをはじめ仙台市内各所で撮影。
【2019/日本/ギャガ/119分】
監督：今泉力哉
出演：三浦春馬、多部未華子、貫地谷しほり、原田泰造 ほか
©2009「重力ピエロ」製作委員会
遺伝子研究をする兄・泉水（加瀬亮）、と自分がピカソの生まれ変わりだと信じる弟・春（岡田将生）。連続放火事件を追う2人が直面する、その謎に隠された圧倒的な真実とは！？
2008年4～6月にかけて県内各地で撮影が行われ、仙台市が創設した「仙台シネマ」第1回認定作品。
【2009/日本/アスミック・エース／119分】
監督：森淳一
出演：加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香 ほか
特集上映レポート
これまで当FCが支援した劇場公開映画の中から、もう一度スクリーンで観たい作品の一般投票を行い、上位4作品をフォーラム仙台にて2週間に渡って上映しました！
今回の一般投票で堂々の一位を獲得したのが「ゴールデンスランバー」(2010)。
6月9日（金）、10日（土）と中村義洋監督にご登壇いただき、14年前の同じ日に撮影が行われたシーンも振り返り、セミナーでは語り尽くせなかった当時のエピソードや新作のお話など・・ファンの熱気に包まれた舞台挨拶となりました！
中村監督が久々に仙台を訪れて印象的だったこととして「定禅寺通のケヤキ並木が伸びている。以前よりシュッとしたように見える。」とお話するとFCも会場の皆さんも「そうかな～」とぽかんとする場面も（笑）。写真を見比べると「ゴールデンスランバー」撮影後にはケヤキの間伐や剪定が行われており、枝葉の位置も若干高くなっているように見えますね。あまりに身近な風景にその変化に地元民は気が付かず、中村監督さすがです！
質問コーナーでは「ゴールデンスランバー」が繋いだご縁をお話された方、キャストのセリフになぞらえた質問、ダイエット成功の秘訣など監督のプライベートに踏み込んだ質問まで、中村監督が１つ１つ丁寧に答え和やかな質問タイムとなりました。
今回初めて「ゴールデンスランバー」を鑑賞される方も多く、上映後は観客の皆様から温かい拍手を頂戴し、改めて宮城の皆様に愛されている映画であることを実感しました。
2023年5月の定禅寺通
2009年6月の定禅寺通
国立映画アーカイブ／
全国ロケーションデータベースの
利用促進等のための調査研究事業
せんだい・宮城FC20周年記念セミナー
映画やドラマのエンドロールで「フィルムコミッション（FC）」というクレジットを見かけませんか？今やほとんどの実写作品に自治体・フィルムコミッションが撮影協力をしています。
せんだい・宮城フィルムコミッション（FC）は仙台をはじめ宮城県内でのロケーション撮影の誘致・支援を手掛けて20年を迎えました。改めて地域の皆さんにフィルムコミッションを知っていただき、ロケ支援の輪を広げるとともに、宮城ロケ作品を通して地域の魅力を再発見していただきたく、ジャパン・フィルムコミッション、国立映画アーカイブと共同主催でセミナーを開催します。
ゲストとして、映画｢アヒルと鴨のコインロッカー｣、｢ゴールデンスランバー｣、｢ポテチ｣、｢殿、利息でござる！｣など数多くの宮城ロケ映画でメガホンをとられた中村義洋監督をお招きしトークセッションも行います！ 撮影の舞台裏やロケ地探しのポイント、宮城ロケのエピソードなど、ここでしか聞けないお話もたくさん伺います。
この機会にフィルムコミッション活動のアレコレ、学んでみませんか？
皆さんのご参加お待ちしています！
本セミナーは、国立映画アーカイブ／全国ロケーションデータベースの利用促進等のための調査研究事業の一環として、ロケ撮影のエキスパートとなる人材の発掘・育成を行う目的で実施するものです。
特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション
理事長 泉谷 昇
せんだい・宮城フィルムコミッション
渡邊 由香里
記念セミナーレポート
第二部では「ロケ地・宮城の魅力を語ろう！」と題して、ゲストに中村義洋監督をお迎えしてのトークセッションを実施。「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデンスランバー」「ポテチ」「殿、利息でござる！」４作品の撮影風景写真を元に、中村監督に当時のエピソードを伺いました。時の流れや震災の影響等で思い出のロケ地が様変わりしていることには監督も驚かれていました。撮影で全国各地を訪れている中村監督から見たロケ地・宮城の特徴の１つとして「宮城県民は集団演技が上手い」と挙げられ、聴講されていた皆さんも思わず笑顔に！今回のセミナーには中村監督作品でエキストラやボランティアスタッフとして参加された方が沢山聴講に来てくださり、改めて監督と地域の皆さんとの結束の強さを実感しました。参加者からはあっという間の第二部だった、もっと中村監督のお話を伺いたかったというお声もちらほら…。中村監督、またぜひ近いうちに仙台・宮城ロケにお越しくださいね！
劇中、青柳が走った下水道管の１つであり、土木学会選奨土木遺産に認定されている西公園の煉瓦下水道を見学します。
※本見学会は仙台市建設局経営企画課が実施している 煉瓦下水道見学施設「杜の都れんが下水洞窟」見学会 と同様の見学会となります。
※参加者の方には映画「ゴールデンスランバー」のデザインマンホールのふたのデザインを使用したマンホールカードを1人あたり1枚プレゼント！
ロケ地巡りレポート
「ゴールデンスランバー」
映画「ゴールデンスランバー」でも特に印象的なロケーション、土木学会選奨土木遺産にも認定されている西公園の煉瓦下水道。当時ロケに立ち会った仙台市建設局の職員によるご案内のもと、参加者の皆さんは長靴にライト付きヘルメットを着用して下水道内に潜入しました。参加者の皆様からは「ここからカメラを降ろしたのですか？」「下水道に向かって発砲するシーンのときは…」等々、当時の様子を知る職員への質問が沢山ありました！
見学施設の地上には映画「ゴールデンスランバー」をモチーフにしたデザインのマンホールが設置されており、参加者の皆様へはこのデザインの『マンホールカード』がお土産としてプレゼントされました。
また見学会場には映画の小道具・マンホール蓋もご用意。実際のマンホール蓋よりもとても軽く出来ていて、実際に持ち上げたり、写真撮影を楽しまれる場面もありました。
参加者の皆様には下水道内を逃走する主人公・青柳になりきり、映画の世界観にどっぷり浸かっていただけたのではないでしょうか？
佐藤と紗季が出会った仙台駅前ペデストリアンデッキから市内中心部を街歩きします。
ロケ地巡りレポート
「アイネクライネナハトムジーク」
佐藤と紗季が出会った仙台駅前ペデストリアンデッキからスタートした仙台市中心部のロケ地を巡る街歩き、2日間計4回の開催で60名弱の方々にご参加いただきました！
仙台駅前を出発してすぐ、佐藤がアンケートを取っていたペデストリアンデッキに到着。撮影時のハプニングや苦労話を交えながら、デッキをぐるっと回り、一行は撮影時にキャストの控室や夜食提供にご協力をいただいたダイニング「BUDDY BUDDY」へ。今や映画「アイネクライネナハトムジーク」の聖地として、全国各地から沢山のファンが訪れているお店です。席に着くや否や参加者の皆さんのキャストサインの撮影会が（笑）。アメリカンドッグとレモンスカッシュを味わいながら、参加者同士会話に花を咲かせました。またここでは秘蔵の非売品グッズが当たるハズレなしのくじ引き大会も行い、皆さんに楽しんでいただきました！ 道中は撮影時にキャストが訪ねた飲食店のお話や、佐藤の職場、佐藤がバスを追い掛けて走ったルート、錦町公園での夜間撮影、撮影スケジュールなど裏話も挟みつつご案内しました。参加者の中にはペデストリアンデッキで大型ビジョンを見ている通行人役、居酒屋のシーンで隣の席で吞んでいるお客さん役、佐藤の同僚役等、エキストラとして協力してくださった方も数人お越しいただいていたので、FC側だけではなく、エキストラさん目線での当時のお話を聞けるまたとない機会にもなりました。
北は北海道、南は大阪と、遠方からも沢山の方に仙台にお越し頂きました。皆様の「アイネクライネナハトムジーク」愛が直に伝わってくる、我々も大変楽しませていただいた２日間でした！雨にも暑さにも負けず、長い距離を一緒に歩いてくださりありがとうございました。
利根とかんちゃんが身を寄せた「けいの家」（敷地外回りの見学）や、2人が自転車に乗っているシーンを撮影した気仙沼港などのロケ地と合わせ、気仙沼市復興祈念公園を訪れ、震災ガイドの案内により震災の教訓や気仙沼の復興の様子を学びます。劇中にキャストが食した「素うどん」のお食事付！
ロケ地巡りレポート
「護られなかった者たちへ」
気仙沼市観光課・（一社）気仙沼市観光協会のご協力の元、7月1日（土）に午前・午後の2回、気仙沼市内のロケ地巡りバスツアーを開催、集合場所の海の市には撮影風景パネルやバナーを設置して参加者を歓迎しました！
沢山の大型漁船が係留している港を背景に、利根とかんちゃんが自転車に乗っているシーンを撮影した気仙沼港では、実際に2人と同じ風を感じてもらえるようにレンタサイクルをご用意！皆さんやや照れつつも、颯爽と自転車に乗っていました♪
震災後の瓦礫が残る道を再現した太田地区の坂道をゆっくり歩きながら「けいの家」のロケ地へ。今回、家主のご厚意で敷地内に入らせていただき、美術さんの仕事の名残を間近でご覧いただきました。「散髪していたのはこの辺じゃない⁉」「この裏口から入ったのかな？」等々、同じ映画ファン同士、参加者の皆様がすぐに打ち解けてお話され、和気藹々とした雰囲気でした。太田地区にお住いの皆さんが撮影に協力してくださったお話や、時間の都合上ご案内できなかった気仙沼市の他のロケ地のことなどもご説明しました。
この「けいの家」で劇中にキャストが食べていた素うどんを提供したのが鹿折地区に店を構える「釜揚げうどん 団平」。今回はこの素うどんも皆様にお召し上がりいただきました！午後の部ではお店が落ち着いた時間帯だったこともあり、店主からも当時の思い出エピソードとともに「映画がきっかけで気仙沼市に来てくれる人が増えて嬉しい」と話してくださりました。
また今回のツアーではロケ地巡りと併せて気仙沼市復興祈念公園を訪問。かつての鹿折地区のこと、震災の教訓やこれまでの復興の道のりなど震災ガイドさんのお話に参加者は真剣に耳を傾け、改めて震災の脅威・教訓を見て感じていただく機会にもなりました。
映画「護られなかった者たちへ」で心に強く残るシーンが沢山撮影された気仙沼市のロケ地巡り、北海道から岡山県まで全国から沢山の方々にご参加いただきまして本当にありがとうございました！
